20代で車購入を悩んでいる人へ。アドバイスはないけれど、一緒に悩もう

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こんにちは、Senoです。

私はいま26歳なのですが、つい最近試乗してどうしても欲しくなってしまった「Tesla Model3」を購入検討しています。すでに¥15,000支払って注文を済ませていて、納車待ちの状態です。

しかし、キャンセルはギリギリまで可能なため、注文してから約2週間、ずっと購入を悩んでいます。Tesla Model3は、現在新車価格がおよそ600万円。僕にとっては、人生で一番高い買い物です。

さて、この記事では私と同じように「車欲しいけど、購入ずっと悩んでいます!」という方に対して、「一緒に悩みましょう!」という趣旨の記事です(笑)。

私自身、テスラを買うかどうか、まだ結論が出せていません。そのため、車購入検討中のみなさんの背中を押すとか、逆に引き止めるとか、そういったことはできません。あくまで中立的な立場から、「何が論点なのか」を明らかにしたいと思います。みなさんの悩みの言語化の手助けになれば、と思っています。

ちなみに、今回私が購入検討している車は、先ほど述べたようにコミコミ600万のテスラモデル3です。「そんだけの新車を検討できるなら、俺とは土台が違うから参考にならん」と思われる方もいるかもしれませんが、肝を冷やすような高い買い物、という点においては共通しています。

この記事を読んでいるみなさん、検討中の車種の価格は違うかもしれませんが、参考になるところはあると思っています。

目次

20代が車を購入するにあたって、後ろ向きな5つの理由

不安1:車体価格が背伸びしすぎ問題

私の場合、コミコミで600万円の支出になります。いまの貯蓄額では一括払いは到底無理なので、私の場合ローンを組むことになります。私の場合、正味400万円くらいのローンになります。

みなさんも一括で買われたり、ローンで買われたり様々かと思いますが、「欲しい車を買うには、車体価格をある程度背伸びしなければならない」という状況なのではないでしょうか。

「車のローンなんて、誰だって組んでいるよ」と言えばそうかもしれませんが、冷静に考えると数百万の借金を背負うことになるんです。それが、100万や200万ならまだしも、300万円を超えてくるとかなり不安が強くなるでしょう。

20代では、まだ稼ぎも少ないため、「車体価格が背伸びしすぎているのではないか」という不安や懸念はつきまといます。

不安2:ランニングコスト高すぎて精神衛生に良くない問題

車はマジでランニングコストがバカになりません。

私の場合、保険料+駐車場代+自動車ローンだけで、毎月6万円〜8万円くらい支払う羽目になります。都内で1Kが借りられますね。これに加えて、ガソリン代や高速代、税金まで乗ってくるので、とにかく車は金食い虫です。

私の場合、車を購入した場合の収支シミュレーションを何度も実施しました。最良のパターンから最悪のパターンまでいくつかパターンを作り、それぞれで維持できるのかシミュレーションを繰り返しました。結果は、「維持できる」となったのですが、それでもやっぱり不安なものは不安です。

頭ではわかっていても、心は強烈にブレーキを踏みます。欲しかった車を所有できる喜びと、毎月の維持費のストレス。さて、どちらが勝るのか。これは車を買ってみるまでわかりません。

不安3:結局乗る時間がないのではないか問題

これは誰にでも当てはまる問題ではないかもしれませんが、私の場合車を買っても乗る時間があまり取れないのではないか、と考えています。

そもそも、今の自分の収入からすれば、モデル3は少し背伸びした車です。そのため、仕事もしくは副業を頑張らなければ、ストレスなく余裕を持って維持するのは困難。すると、仕事量が今まで以上に増えて、結局好きな車に乗る時間がうまく確保できないんかもしれない、と思っています。

乗る時間が確保できないなら、保険料や駐車場代を無駄に垂れ流しているのと変わりはないため、もっと余裕ができてから買った方がコスパが良くなります。車を買った上で、乗って楽しむ時間がどのくらいあるのかは、きちんと考慮に入れておく必要がありそうです。

不安4:この買い物によって、幸せの総量が増えるのか問題

これが最大の論点でしょう。車を買うことで自分の幸福度は上がるのか。

「そりゃ上がるでしょう」と思われるかもしれませんが、私のようなビビりな人間にとっては、これがどう転ぶかわからないのです。

乗りたかった車を所有する喜びや、行動の幅が広がって時間あたりの密度が上がれば、その分新しい体験ができます。すると、当然幸福度は上がりますよね。

一方で、先の話にも通じますが、この買い物をしたことで、新たなストレスも生まれます。

  • 車を傷つけたくない
  • 盗難に遭ったらどうしよう
  • 維持費が高くて毎月の支払いがしんどい
  • 交通事故したらどうしよう

といったように、車を所有することは、新たなストレスの種になるのです。

車を所有する幸福度とストレスの差分が幸福度の増分です。(もしくは、差分がマイナスになればその分だけストレスになります。)

また、「幸せの総量を増やす」と考えると、車に費やす予定だったお金を、別のものに費やすという選択肢もあります。たとえば、月8万円かければ結構よい旅行に行けます。外食にだってたくさん行けるでしょうし、今よりワンランク上の住宅に住むこともできます。

この8万円という金額のインパクトは凄まじく、これを車に使うのが自分にとって最も幸福度を上げる選択なのか。これは、車のあるライフスタイルを体験してみるまでわかりません。

不安5:結婚や出産といったライフイベントへの影響問題

20代ともなると、結婚や出産といったライフイベントが控えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も近々結婚する予定ですが、結婚式を挙げたり、指輪を買ったりすると考えると、かなりの出費になります。

このタイミングで車を買ってしまうと、こういったライフイベントに悪影響が出ます。「車を買わなければ、盛大に結婚式がやれたのに、車を買ったせいで親族のみになってしまった」なんてことも考えられます。

また、車に比べてライフイベントはタイミングがシビアです。ある一定のタイミングを逃せば、そのライフイベントは2度とやってこないかもしれません。(出産なんかは最たる例ですね。)

注意しておくべきは、目先そういったライフイベントの予定がない方も、中長期で考えておかなければならないことです。たとえば、目先2年くらいは結婚も子供も予定がないとしても、3年後、4年後はどうなっているかわかりません。

しかし、長期で車のローンを組んだ場合、3年後、4年後も車の維持費を払い続けているでしょう。こうなると、やはり車の購入がライフイベントに影響してくるのです。

「でも、車を若いうちに乗るのも大事だ!」という反論はごもっともです。車についても、若いうちに乗るのと歳をとってから乗るのとでは、価値の引き出し方が異なります。やはり若い時に自分の好きな車に乗って楽しむ経験はかけがえのないものです。

しかしそれでも、ライフイベントを犠牲にするような車の買い方には、私は懐疑的です。

20代が車を購入するにあたって、前向きな4つの理由

宇宙船のようなモデル3の車内

理由1:結局将来もっと稼ぐことを考えると、買っても買わなくても為すべきことは同じ論

私としては、年収1000万円、まして800万円や900万円で20代を終えるつもりは毛頭ありません。妥協せずにチャレンジすることが座右の銘ですから、これを貫きたいと思っています。

いまのところ、私は年収1000万円の壁にはもうすぐ手が届きそうなところまで来ています。しかし、それでも欲しい車は満足に買えませんし、せいぜいプチ贅沢ができる程度。ここで妥協するつもりはありません。1000万円の壁をぶち破り、さらに稼ぐためには、今後もっと努力する必要があります。

これは、いま車を買おうが買うまいが、同じことです。いま欲しい車を「買わない」という選択をしても、のほほんと現状維持では行けません。むしろ、車を買うことが自分にさらなる成長圧力をかけるのであれば、プラスに働くかもしれません。

この辺は、Life in the FAST LANE.さんのブログがとても参考になりました。

ぼくにとってもっとも危険なのは、「上を見るのをやめること」「挑戦する前に理由をつけて(挑戦を)やめること」、だと考えています。そうなるとぼくは停滞してしまい、自分が出来る範囲内のことだけを適当にやって毎日を過ごすようになり、たとえ上を見たとしても、欲しいものがあったとしても、それを自分のものや自分の世界として捉えずに、手が届かないものだと自分で決めつけて、それを手に入れた人を「ただ羨ましがるだけ」の人間に成り果ててしまうのかもしれません。

車を購入することで人生が上向くこともある。大切なのは挑戦をやめないこと

車を買わず、現状維持できる範囲でブレイクスルーを起こさず、のほほんと20代を過ごした場合、私はむしろ後悔するかもしれません。「あのとき無理してでも車を買って、それをバネに努力していればよかった。」と。

理由2:人生とは経験であり、失敗も含めて人生を豊かにする論

私は、人生とは経験の量と質で決まると思っています。これは、私が去年に読んで衝撃を受けた「Die with Zero」という本から得た知見です。

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結局、死ぬ時にお金は持っていけません。最高の人生だった、と思って死ぬためには、そう思えるだけの思い出が必要だと思っています。そして、先ほど述べた通り、思い出作りには賞味期限があります。(こう考えると、私は10代の思い出作りをすでに終えてしまいましたし、20代の思い出作りも半分は終えてしまいました。)

では、どんな思い出を残りの20代で作っていきたいか。これを考えると、少しヒントになるかもしれないと思っています。

私は残りの20代、もう少し仕事以外の思い出を作りたいと考えています。20代前半は、休日も返上して勉強したり副業したりと、かなり仕事して来ました。だからこそ、普通の20代より少し多く稼げていますが、稼ぐこと=幸せではありません。

よく、「お金で買える幸せは、年収800万円が上限だ」なんて言われます。これは割とその通りかなと思っており、確かに今のところ車は欲しいものの、それ以外私がお金によって幸せになる方法はほぼないと思っています。逆に言えば、お金で買える幸せがある、というのはむしろ幸せかもしれません。(こう考えると、やはり私はモデル3を買うべきだな。笑)

20代後半戦は、パートナーと一緒に色々旅行に行ったり、いろんなものを食べたり、少し非日常も体験したりしながら思い出を作れればと思っています。その点で、車は大いに活躍してくれそうです。

若いうちに見聞を広げておくと、その後の人生が変わることを、私は20代前半で強烈に実感しました。そのため、20代後半も30代に向けて見聞を広めておきたいものです。

理由3:出口戦略次第で、車の購入はリスクにならないから

新車の購入は、基本的にすべて負債です。買った瞬間にその車の価値は20%程度下落します。マネーリテラシーが高い人にとっては、当たり前の事実ですね。

それでも、購入して1年で見切りをつけて売却した場合、車体価格の下落は20%〜30%程度。600万円のテスラモデル3なら、400万〜500万程度で買い取ってもらえるでしょう。

この場合の損失額は100万〜200万程度。私は頭金でこのくらいを入れる予定なので、売ってしまえば少なくとも借金は残りません。失敗したら多額の借金を負うようなリスクの高い挑戦は避けたいものですが、ダメでも100万円失うくらいと考えれば気は楽になります。

理由4:マインドブロックを外す良い機会になる

マインドブロックとは、「こんなの無理に決まっている」という、潜在意識におけるあなたのハードルのようなものです。

たとえば、

  • 年収1000万円なんて、無理に決まってる
  • 起業なんて、できるわけない
  • 20代で高級車なんか買っても、うまく返済できるわけない

こういった心理がマインドブロックです。

たとえば、みなさんの中にも「3年以内に年収1000万円に到達できますか?」と問われば、「いやいや、そんなの無理でしょう」と思った方もいれば、「やってやれないこともない」と思った方がいるはずです。前者は、マインドブロックがかかった状態です。

20代の今、世間一般的に高級車と呼ばれる車を買い、それを早くに完済できれば、マインドブロックをうまく外すことができると考えています。

これも、Life in the FAST LANE.さんのブログ記事からの引用です。

ぼくの掲げる信念のひとつとして、「その金額の金を使えない人間は、その金額の金を稼げない」というものがあります。

たとえば、手元に5000万円あったとします。それを使うことを躊躇する人間(様々な理由があります。使う前に返すべき借金がある、将来に備え貯蓄するなど)は、5000万円を再び得る(または稼ぐ)ことはできないけれど、その5000万円をパっと遣い切ることが出来る人間は、また5000万円を得るこ と(または稼ぐ)ことができる、とぼくは考えているわけですね。
5000万円を思い切りよく使い切ることで、その人間のスタンダードは5000万に引き上げられることになり、「5000万円に値する人間」になるのだと思っています。

車を購入することで人生が上向くこともある。大切なのは挑戦をやめないこと

これは、本当にその通りだなと思います。100万円をポンと出せる人のもとには、また100万円が戻ってくる。それをためらっているうち(つまり、マインドブロックがあるうち)は、そのお金は自分の手元に戻ってくることはないのかもしれません。

20代で車購入を悩んでいる人へ。アドバイスはないけれど、一緒に悩もう:まとめ

さて、みなさんの頭の中は少し整理されたでしょうか。

私の結論はまだ出ていません。納車まであと2ヶ月弱あるので、もう少し考える猶予があります。この手の話の厄介なところは、感情と論理が一致しないところです。

私の頭の中では、「買ってもなんとかなる。シミュレーションもしたし、いざという時の出口戦略もある。だから買える」というロジックがあるのですが、心は強烈にブレーキをかけてきます。

「いやいや、そんなチャレンジングなことやめておけ!ローンという名の借金なんて背負うことない!そもそも、何があるかわからないんだから、シミュレーションなんて役に立たないぞ!」

こんな声が聞こえてきます。この声をかき消すには相当な労力が必要です。この声が黙るくらいまで稼いでから車を購入するのがいいか、はたまた心の声を無理矢理黙らせて勢いで買ってしまうのがいいのか。

みなさんはどう思われますか?ぜひ、車の購入検討の参考にしていただければと思います。

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