【睡眠負債ヤバイ】飲酒運転より危険な睡眠負債とは

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは!とど(@gacktodo)です。今回は、みなさんが思っているより寝不足がヤバイ件についてお話しします。

今回の参考文献はこちら

目次

睡眠負債とは?

睡眠負債とは、睡眠不足を負債になぞらえた言葉です。借金と同様、睡眠不足も積もり積もると返済が難しくなり、病気という形で自己破産します。

借金は借りた分だけ返しますよね。1万円借りたら1万円返済を返済します。簡単です。そのイメージでいけば、3時間の睡眠負債は、いつもより3時間長く寝れば解決します。

しかし、睡眠負債は「負債」です。借金には利子が付きます。睡眠負債も同様に、マイナスが積み重なっていくと、不足している分寝ても解消されません。

週末に寝だめするんじゃダメなの?

積み重なった睡眠負債は、週末の寝だめでは解消されません。それを裏付ける実験として、「健康な人10人を14時間無理やりベットに入れた実験」があります。

集められた10人の平均睡眠時間は7.5時間でした。被験者は、好きなだけ寝るよう指示されました。

3週間の実験の結果、10人の平均睡眠時間は8.2時間に固定されました。つまり、被験者10人に本来必要であった睡眠時間は、8.2時間だったということです。

被験者に必要な睡眠時間が8.2時間だったということは、彼らは毎日40分の睡眠負債を貯め続けていたということになります。そして、40分の睡眠負債を返すために、彼らは3週間14時間寝る生活を続けました。

この実験から、「週末に寝だめできるから大丈夫」という考えは大きな間違いであることがわかります。流石に3週間14時間寝続けるのは非現実的ですね。

睡眠負債によって起きる「3つのリスク」

睡眠負債がたまると、マイクロスリープのリスク、死亡率増加のリスク、肥満のリスクの3つのリスクが向上します。

睡眠負債がたまった状態は飲酒運転よりも危険

睡眠負債がたまると、脳は瞬間的に居眠りをした状態(マイクロスリープ)になります。マイクロスリープは、脳波を計測すると確認でき、1秒足らずから10秒程度の居眠り状態になります。

マイクロスリープは、脳を守るための無意識の防御反応と言われています。

アメリカ学会誌「Sleep」に掲載された、ある恐ろしい実験があります。実験では、夜勤がある科に所属する医師と、夜勤がない科に所属する医師合計20名の翌日の覚醒状態が比較されました。

実験は「タブレットの画面に約90回ランダムに出現する丸い図形を見て、図形が出現するたびにボタンを押す」という内容です。

実験の結果、前日が夜勤でなかった医師たちは正確にボタンを押しました。一方で、前日に夜勤があった医師たちは、90回のうち3、4回も数秒間図形に反応しなかったのです。

医師、特に外科医は、高い集中力が求められる仕事です。オペ中に数秒間のマイクロスリープが起きれば、医療事故につながりかねません。

睡眠負債がたまった状態での運転も非常に危険です。

6年後の死亡率が1.3倍

全国45地区約11万人を対象にした追跡調査では、睡眠時間と死亡率に関する興味深い関係がわかりました。

調査の結果、7時間程度の平均的な睡眠をとっている人の死亡率が最も低く、それよりも短い睡眠時間でも長い睡眠時間でも、7時間睡眠の人に比べると死亡しやすいことがわかりました。

4時間未満の睡眠時間では、男性が1.62倍、女性が1.6倍、10時間以上の睡眠時間では男性が1.73倍、女性が1.92倍でした。

寝不足よりも寝すぎの方が死亡率は高まるという調査結果には、ちょっと驚きですね。

睡眠負債がたまると太る

睡眠不足と肥満には密接な関係があると、さまざまな研究から明らかになっています。スタンフォード大学が2004年に1000人規模のボランティアに対し行った実験によると、睡眠時間6〜7時間程度の人が最も肥満度が低く、睡眠時間がそれ以上でもそれ以下でも肥満度は増加していました。

肥満の原因には、食欲を増進するホルモンの「グレリン」と、食欲を抑制するホルモンの「レプチン」が関係しています。

睡眠不足や睡眠過多は、食欲増進ホルモンのグレリンと食欲抑制ホルモンのレプチンが低下し、エネルギーの摂取と消費のバランスが崩れ、食べ過ぎを招くことがわかっています。

「太りたくなければ寝ろ」ということです。

まとめ

いかがだったでしょうか。睡眠負債ヤバイですね。これに懲りたら早く寝ましょう・・・。

目次
閉じる