「賃貸物件、どうせならなるべくお得に借りたい」
これは、誰しも感じることです。だいたい、賃貸物件契約時の初期費用は家賃の6〜7倍程度と言われています。結構な額ですよね。
今回は、その初期費用をなるべく下げて、お得に賃貸物件を借りる方法についてご紹介していきます!
賃貸物件をお得に借りるために、絶対に押さえておくべき知識
知らない奴はカモられる。賃貸物件探しで絶対に押さえていくべき知識について紹介します。
その業者でしか扱えない物件はほとんど無い
実は、その不動産業者でしか紹介してもらえない物件というのは、ほとんどありません。
「えーっ、物件数No. 1の広告は何だったのーっ?!」
という声が聞こえてきそうですが、あれはほとんど客寄せのための嘘です。実際、専任媒介といって、その不動産業者でしか扱っていない物件もあるにはありますが、全体の比率から言うと数%です。
しかも、専任媒介は競争の原理が働かないので、不動産仲介会社に中抜きされる可能性も高くなります。消費者側も「御社だと高いんで、他社にお願いしますね」が言えなくなるわけです。
じゃあ、不動産仲介業者は、どうやって物件紹介してるの?
不動産仲介業者は、レインズという不動産仲介業者しか見られないデータベースを通じて、物件を紹介しています。レインズには、全国の物件情報が網羅されているので、レインズに載っている物件は、どの不動産会社でも紹介してもらえるんですね。
だから、台東区の物件を紹介してもらいたいから台東区の不動産屋に行かないといけない、なんてことはなくて、立川市でも、多摩市でも同じ物件を紹介してもらえます。
台東区の不動産屋のほうが、台東区の物件をたくさん紹介してもらえる、なんてことはないわけですね。(もちろん、不動産仲介業者によって得意なエリアはあると思いますし、土地勘もあるので色々情報を持っているとは思いますが。)
もう少し詳しく言うと、レインズのほかにATBBなんてデータベースもあります。ただ、この辺は消費者からするとあまり関係ありません。要は、「その業者しか持ってない物件はほとんど無い」ってことを押さえておきましょう。
ホームズとかスーモとか見てると、「この物件を扱う業者は他に3件あります」とか出てきますよね。あれは、こういう仕組みなんです。
ちなみに、「そんなデータベースがあるなら、一般消費者に公開しろよ」と思いませんか?僕はそう思うんですけどね・・。このデータベースを誰でもアクセスできるようにしてしまうと、仲介業者が軒並み潰れてしまいます。コンビニよりも多い、と言われている不動産仲介業者が一気に倒産するようなことになれば、経済への影響は深刻。こんな背景もあるようです。
「あれ?でも、業者によって初期費用とか色々違いますよね?」
気付いてしまいましたね。これが不動産仲介業者の闇。業者によって初期費用が違うのは、不動産仲介業者の儲けのためです。
たとえば、〇〇安心サポートとか、室内クリーニング費用。この辺は任意なことが多いんですが、しれっと上乗せして請求してくることが多いものです。この辺り、地味に五万とか上乗せされるので、ここを削れるだけでも大きいですよね。
ただ、室内クリーニング費用とか〇〇サポートなんかは、大家さんが義務付けているケースもあるため、判断しにくいケースもあります。これを判断する方法は2つ。相見積もりと、キラーフレーズを使うことです。
1つ目は相見積もり。これは、1つの不動産仲介業者だけでなく、複数社に見積もりを取ることです。各不動産仲介業者を比較することで、不動産仲介業者の中抜きを見抜けます。A社で見積もりとったら¥470,000、B社で見積もりとったら¥400,000だった場合、少なくともA社が7万ぼったくっていることはわかります。
もう1つが、キラーフレーズ。
これは、仲介業者が要求しているものですか?それとも、大家さんが要求しているものですか?
これだけで、不動産仲介業者の中抜きを見抜けます。大家さんが要求しているものだと、なかなか外せませんが、不動産仲介業者が要求しているものであれば、担当に言えば外せます。
仲介手数料は、家主と借主から合計で1ヶ月分までしか取れない
仲介手数料に関する知識は、ぜひ知っておきましょう。だいたいの不動産仲介業者が、仲介手数料1ヶ月分を取ると思います。(場合によっては、1ヶ月分とるところもあるかもしれません)
実は、仲介手数料は、家主と貸主から合計で1ヶ月分しか取ってはいけません。これは法律で決まっていることなので、違反すれば法令違反になります。ポイントは、家主と貸主から合計で1ヶ月分です。
それぞれ1ヶ月分ではありません。家主から広告費が出ない物件の場合は、借主から1ヶ月分取れるのですが、そうでない物件の場合は、1ヶ月分取ってしまうと法令違反に当たります。
ただ、消費者から見てその物件の仲介手数料が適正かどうかは、分かりづらいですよね。だから、相見積もりが必要になります。
賃貸物件探しは、かならず「相見積もり」を取ろう
相見積もりをとれば、見積もりをとった業者の中で、一番安い業者を選べます。不動産なんて、どこを通しても契約する物件は同じなので、安いところで契約すればいいんです。
相見積もり取るときは、yeahというサービスを使うのもおすすめです。複数者の中から、一番安い業者を探してくれます。yeahについては、また後ほどご紹介します。
賃貸物件をお得に借りるには、相場を知ること
ついつい物件探しを始めると楽しくなって、いろんな物件見ちゃうんですよね。
「あ、ここいいかも!でもちょっと家賃高いなあ」
なんてことを繰り返しているうちに、どんどん時間を吸われます。みなさんがまず真っ先にすべきことは、相場を知ることです。相場を知ればいい物件探しができます。
たとえば、みなさんが新宿区の1LDKに住みたいとしましょう。相場、だいたい想像つきますか?21万くらいです。
ここで、「家賃12万円くらいで、いい物件ないかなぁ」なんて探し方をしていると、永遠に見つからないわけです。だから、まずは相場を知りましょう。
相場から大きく離れた物件は、何か事情がある可能性が高いです。たとえば、家賃は安いけど、プロパンガスだったりとか、RCと書いてあっても内壁が薄かったり、出るときに多額の費用を請求されたりなどです。
そのため、相場からあまり離れた物件を探すのはオススメしません。安い物件には、必ずそれなりの理由があると覚えておきましょう!
賃貸物件をお得に借りたければ、実店舗には行かないこと
賃貸物件をお得に借りるには、とにかくネットをフル活用することです。実店舗に足を運ぶのはオススメしません。
実店舗をオススメしない理由は2つ。
- 自分のペースで物件探しができないこと(押しが強い)
- 仲介手数料が割高
僕も引越しの際、実店舗に足を運びました。SUUMOを通じて物件の空き確認をとったら、電話がかかってきて、来店しろとうるさいので有給を取ってわざわざ店舗に赴きました。結果は散々。
別に悪い不動産屋じゃなかったんですが、押しが強い。その場でとりあえず申込書を書かせようとしたり、しつこく電話がきたり。そもそも、空室確認取ったら来店してくれ、っていうのもおかしな話ですよね。
この不動産会社に紹介された物件にいいものがなかったので、SUUMOなどで自分で調べた物件を提示したところ、「その物件は調べてみましたが既にないですね。」と言われたこともあります。
その後、別の不動産会社にその物件の空き確認をしてもらったところ、空きがあるとのこと。実際に内見にも行けました。こういうことも、普通に起こります。
おそらく、広告料がない物件だったから、仲介業者としては紹介したくなかったんでしょうね。それか本当に見間違えたか。なんにせよ、ひどい話です。
また、この不動産仲介会社で紹介された物件の中でも、マシな物件について他社見積もりをしたところ、仲介手数料0にできる物件でした。足を運んだ仲介会社では、仲介手数料1ヶ月分だったので、金額にして十数万円の損をするところでした。こんな事例もありますので、実店舗に行く際は、特に用心してください。
絶対にその場で物件を決めず、持ち帰って検討するようにしましょう。
仲介手数料を下げるネットのサービスをフル活用する
仲介手数料を下げるには、インターネットのサービスをフル活用します。今回は、オススメできるサービスを4つご紹介します。
イエプラ
イエプラは、これからご紹介する2つのサービスと違って、仲介手数料を下げてくれるサービスではありませんが、個人的に激推ししてます。
ネットでいい物件を見つけても、「実は先約がいた」とか「すでに空きがなかった」というケースはザラにあります。わざと空きがない「おとり物件」を掲載している悪質なケースも。
そんなときにおすすめなのが、イエプラです。イエプラの担当者にチャットで「この物件気になっているんですが、空きはありますか?」とURLをつけて質問すれば、すぐに物件の空きを確認してくれます。(深夜12時まで対応してくれます)
また、通常不動産仲介業者しかアクセスできない、不動産データベースにアクセスするためのアカウントをいただくこともできます。このデータベースには、おとり物件は一切ありません。このアカウントがあれば、家探しがグッと捗ります。
登録は簡単で、メールアドレスを入れるだけ。登録しておいてまったく損はないので、1度登録しておくことをおすすめします。
イエプラを実際に利用したレビューは、こちらの記事に詳しくまとめました。
yeah!不動産屋比較
yeahは、不動産仲介会社ではありません。不動産仲介会社の中から、もっとも安い仲介会社を探してくれるサービスです。気になる物件をyeahにLINEすることで、もっとも安い不動産仲介会社を無料で探してくれます。
ちなみに、だいたいのケースで33,000円か0円になるようです。オーナーから広告料が出ていない物件の場合は33,000円、広告料が出ている物件の場合は0円です。
このサービスは人を選びます。友人にオススメできるかというと、ちょっと悩みます。
「物件契約までの頼れるパートナーが欲しい」という方には、yeah!は間違いなくオススメできません。逆に、住みたい物件がもう決まっていて、審査も問題なく通りそうだ、という方はこのサービスを使うといいと思います。基本的に、こちらからアクションしないと動いてくれないサービスです。
39room
39roomは結構マイナーかもしれませんが、なかなかいいサービスだと感じています。
39roomは、仲介手数料39,000円か、広告料バックがある物件なら0円で仲介してくれます。39roomの特徴は、営業担当者と直接連絡が取れるところですね。自分に担当営業がついてくれて、電話もできるしメールもできます。
yeahだと、すべてLINEのやり取りで、担当者が1人とは限りません。ただ、39roomも通常の不動産仲介会社に比べると、レスが遅かったり対応の面で不満が残るのは事実です。
モチコム
モチコムは、気になった物件を自分から持ち込んで仲介手数料を下げてもらうサービスです。仲介手数料はこの中で最安、20,000円 or 0円です。価格だけで言うなら、モチコムが高コスパですね。ただし、モチコムは対応地域が限られていることがネックです。
- 渋谷区
- 港区
- 目黒区
- 世田谷区
- 品川区
- 大田区
- 中央区
- 千代田区
- 江東区
- 江戸川区
東京都内への引越しを検討していて、上記対応地域に入っている方は利用してみてもいいと思います。
さいごに
さいごに、勉強になったサイトを紹介しておきます。
暮らしっく不動産
読んだ瞬間に感動したオウンドメディアです。同業者として、とても参考になるなと感じました。非常にお客さま視点な記事がたくさんありますので、ぜひ読んでみてください。
リベ大学
界隈では有名なリベ大ですね。不動産契約についての動画がたくさんあり、とてもわかりやすいのでこちらもオススメです。