- ネットの物件って、売れ残りばかりって噂では聞いたことあるけれど、本当かな
- 不動産屋の方が掘り出し物物件とか持っていそうだし、ネットより不動産屋に行くべきなのかな
- いい物件に出会うためには、不動産屋をたくさん巡った方がいいのかな・・・
この記事では、みなさんのこんなお悩みにお答えします。
私は実際に不動産屋を使っての物件探しと、ネットでの物件探し、どちらも体験しています。実体験をもとに、お話しします。
実際にどちらも体験した筆者が、実体験に基づいてお話しするよ
賃貸物件の探し方には、「ネット型」「店舗型」「複合型」の3パターンある
賃貸物件の探し方には、大きく分けて3パターンあります。まずは、それぞれの型と特徴を押さえましょう。
ネットでの家探し、というと実は「ネット型」と「複合型」の2種類があります。おそらく多くの方は「複合型」をイメージしていたのではないでしょうか。
複合型では、SUUMOやアットホームといった不動産ポータルサイトで家探しをした後は、不動産屋(店舗)に行くことになります。その後は、店舗型の物件探しのフローと同じです。
それでは、どのパターンで家探しをするのがベストなのでしょうか。
結論:家探しはネット型一択。ネットで家探しをすべき3つの理由
どの形式の家探しも実際に体験してきた筆者としては、「ネット型」の引越し一択だと感じます。店舗型でもなく、複合型でもなく、ネットだけで家探しをして、契約まで行くのが個人的な最適解です。なお、内見だけは実際の物件に足を運びましょう。
私がネット型の家探しをお勧めするのは、3つの理由があります。
理由1:地元の不動産屋でも、ネットでも扱っている物件はほとんど変わらない
これが最大の理由です。もしこの記事を読んでいるあなたが「その土地の不動産屋を巡った方が、いい物件に出会える」と思っているなら、ぜひこの内容を押さえてください。
実は、地元の不動産屋でも、ネットの物件探しサービスでも、扱っている物件はほとんど変わりません。
世の中のほとんどの物件情報は、不動産屋しか見られない「レインズ」という不動産データベースで共有されています。不動産屋は、レインズを見て客に物件を紹介しています。
つまり、レインズに載っている物件であれば、どの不動産屋でも紹介してもらえます。台東区の物件を紹介してもらいたいから台東区の不動産屋に行かないといけない、なんてことはなくて、立川市でも、多摩市でも同じ物件を紹介してもらえます。
台東区の不動産屋にいけば、台東区の物件をたくさん紹介してもらえる、というわけではないので注意です。もちろん、不動産屋によって得意なエリアはあると思いますが、扱っている物件情報そのものはどの不動産屋も同じです。
ちなみに、専任媒介といって、その不動産屋が独占して扱っている物件も存在します。ただし、専任媒介の物件数は、全体の比率からいうと数%です。しかも、専任媒介の物件は市場競争が起きないため、客は不動産屋の言う通りにしなければなりません。
「御社だと高いので、それなら他社でお願いしますね」
が通用しないわけです。
え、そんなに仲介手数料取るんですか?でも、ここでしか扱っていない物件だし、諦めるかないか・・・
てな感じで、専任媒介の物件では不動産屋にぼったくられる可能性も上がります。
この辺の話は、以下の記事にまとめましたのでご興味があればごらんください。
少し話が逸れてしまいました。
どの不動産屋にいっても、扱っている物件が変わらないのであれば、ネットのサービスを使って家探しをしても紹介してもらえる物件は変わりません。わざわざ不動産屋に出向く必要性がないんです。
理由2:ネットなら自分のペースで家探しができる
不動産屋を使った家探しをしたことがある方ならわかると思いますが、囲い込みが激しい不動産屋がこの世にはなんと多いこと。残念ですが、賃貸不動産に関するトラブルは跡を立ちません。賃貸物件契約におけるだいたいのトラブルの種は、不動産仲介業者です。
- とりあえず申込書だけ出させて囲い込む
- 手付金を取って囲い込む
- 〇〇あんしんサポート、といった本来不要なオプションを客に提示せず契約させる
これらは日常茶飯事。現状不動産屋の数がインフレしていますから、どこも貴重な客を逃さないように必死です。
実際に、私が不動産屋にて物件探しをしたときも、かなり強引な押し売りに会いました。
その点、ネットの家探しなら押し売りに合うことはぐっと少なくなります。私はイエプラやイエーといったサービスを使って家探しをしましたが、不動産屋のような押し売りにあったことは1度もありませんでした。
また、もし仮に「この物件いいですよ!すぐなくなっちゃいますよ!」とプッシュされたとしても、非対面なら断ることは比較的かんたんです。一呼吸おいて、冷静に考える時間もできます。
理由3:仲介手数料を下げ、不動産屋のぼったくりオプションを回避できる
ネットを使った家探しなら、仲介手数料を下げられる可能性が非常に高いです。
不動産屋を経由して物件を契約すると、仲介手数料を取られます。多くの場合、仲介手数料は家賃の1ヶ月分です。
つまり、家賃10万円の物件を契約する場合、仲介手数料として10万円を不動産屋に支払うことになります。
不動産屋は仲介手数料によって利益を上げていますので、サービスの対価として仲介手数料を支払うのは当然のことです。
ただ、家賃1ヶ月分って、かなりの痛手ですよね。
後ほどご紹介しますが、ネットを使って自分で希望の物件を持ち込むタイプのサービスを活用すれば、ほとんどのケースで不動産屋を使うよりも安く物件契約できます。
もちろん、不動産屋はその分の価値を顧客に提供して、顧客もそれに納得していれば全く問題ありません。しかし、大事なのは別のオプションも持っておくことだと思います。
内見はどうするの?
やっぱり、自分の住むところはちゃんと見て決めたいですよね。
ネットを使った家探しでも、ちゃんと内見はできるのでご安心ください。本記事でご紹介するほとんどのサービスでは、チャット、メール、電話といった手段で内見スケジュールを担当者と決めて、当日物件にいくだけです。
不動産屋で物件探しするメリット
ネットを使った家探しばかり推して、不動産屋のデメリットばかりお伝えするのはフェアではありません。
もちろん、不動産屋を使った家探しにもメリットがあります。
不動産屋で物件探しするメリット
- 物件探し〜契約までが比較的スムーズに進む
- 地元の不動産屋なら、治安や住みやすさといったリアルな情報を提供してくれることがある
- 一人ひとりに担当がついて、相談に乗ってくれる
それぞれご紹介します。
物件探し〜契約までが比較的スムーズに進む
ネットを使った物件探しは、やりとりが電話やメール、LINEなどになるため、どうしても契約までに時間がかかります。不動産屋に足を運べば、どんどん物件を紹介してくれますし、うまくいけばとんとん拍子で物件の契約まで進みます。
引越しまであまり時間的余裕がない方は、不動産屋を利用するとよいでしょう。目安として、ネットを利用して物件探し〜契約まで行う場合は、最低でも1ヶ月程度は余裕を持っておいた方がいいと感じます。
引越しまで2週間を切っている!みたいなときは、不動産屋に頼んでしまった方が楽なはずです。期限が迫っているときは、いろいろな物件を自分のペースで探せる、と言うネット型家探しのメリットが、デメリットになりかねません。選択肢が増えると、人間は逆に迷ってしまう生き物です。
治安や住みやすさといったリアルな情報を提供してくれることがある
もし、あなたの住みたい地域が決まっている場合、その地域の不動産屋に相談することで、治安や住みやすさといった、現地のリアルな情報を提供してもらえるかもしれません。
こういった、リアルな情報を得られるのが不動産屋に相談する大きな魅力ですね。
ただし、その地域の不動産屋に相談しかたらといって、皆さんの担当者がその地域出身とは限りませんし、街のリアルな情報を持っているとも限りません。この辺はピンキリですね。
コツとしては、全国展開しているような不動産屋よりも、古くからある地域密着型の不動産屋に足を運ぶと良いでしょう。
一人ひとりに担当がついて、相談に乗ってくれる
「担当がつくことのありがたさ」は、「イエー」というサービスを使ってネットだけで引っ越しをした際に痛感しました。自分の状況を理解してくれて、サポートしてくれる担当がつくというのは、本当にありがたいことなんです。
次の章でご紹介しますが、イエーは仲介手数料を下げられるサービスです。確かに安く引っ越しはできましたが、こんなことなら素直に担当がつくサービスを使っておけばよかったな、と思う体験も多かったです。
特に、物件にこだわりの条件があったり、同棲したいといった特別な事情がある場合は、なるべくプロの担当がついてくれるサービスを利用した方が良いでしょう。
ネットで家探し〜契約までできるサービスの最適解
ここでは、私が実際に使った「ネットだけで家探し〜契約まで」を完結できる、3つのサービスをご紹介します。
なお、これらのサービスを利用しても内見はできますのでご安心ください。
イエプラ
イエプラは、これからご紹介する2つのサービスと違って、仲介手数料を下げてくれるサービスではありません。仲介手数料は大体の場合1ヶ月なので、通常の不動産仲介業者と変わらないくらい取ります。ただ、対応はめちゃくちゃ丁寧ですし、レスも早いです。
イエプラは、深夜12時までチャットで担当とやり取りできて、気になる物件があればそのまま内見もできます。私も気になる物件があったので、1度電話でもやり取りしたんですが、担当の方の対応がびっくりするほど丁寧で、とても安心できました。また、イエプラの最大の利点が、押しが強くないことです。
不動産屋に行くと、大体の場合押しがめちゃくちゃ強いんですよね。やたらメールとか電話がかかってきて、「あの物件の検討状況はいかがですか」みたいなことをしつこく聞かれて面倒です。
イエプラだと、そういったやり取りは基本チャットで済みますし、プッシュされることもほとんどありません。自分のペースで物件さがししたい人に特におすすめです。
また、不動産業者しかアクセスできないデータベースにアクセスする権限をもらえたりするので、登録しておいて損はありません。
イエプラのレビューは、こちらの記事に詳しくまとめましたので、ご覧ください。
イエー不動産比較
yeah不動産比較は、賃貸物件を契約する際に、最安の不動産仲介業者を紹介してくれるサービスです。簡単に言えば、不動産仲介業者の仲介業者、といったところでしょうか。
仲介手数料の相場はだいたい家賃の1ヶ月分ですが、イエーに依頼すると33,000円もしくは0円にできます。オーナーから広告料が出ていない物件の場合は33,000円、広告料が出ている物件の場合は0円です。
ただし、実際にyeahを利用して引越しをした感想としては、決して万人におすすめできるサービスではないと感じました。くわしくは、こちらの記事にまとめてありますので、ご覧ください。
39room
39roomは結構マイナーかもしれませんが、なかなかいいサービスだと感じています。39roomは、仲介手数料39,000円か、広告料バックがある物件なら0円で仲介してくれます。
39roomの特徴は、営業担当者と直接連絡が取れるところですね。自分に担当営業がついてくれて、電話もできるしメールもできます。yeahだと、すべてLINEのやり取りで、担当者が1人とは限りません。ただ、39roomも通常の不動産仲介会社に比べると、レスが遅かったり対応の面で不満が残るのは事実です。